史郎は愛車のアクアで伊豆の海岸をドライブしていた。年末に刹那のファインプレーで年末ジャンボ100万円に当選した二人は、奮発して関東エリアからほど近い伊豆に足を伸ばすことに。(詳細は前回のストーリーモード参照)

視界に広がるのは広い相模湾。「伊豆(いず)」は静岡県東部にある伊豆半島のことを指す。よく金魚の形に例えられる静岡県であるが、伊豆半島はその尾ひれに当たる。2018年には、伊豆半島全域がユネスコ世界ジオパークに認定された。半島各地で太古の地球活動の痕跡を目にすることができ、地域の観光名所となっている。

刹那『史郎さん、伊豆ってどうやって出来たか知ってる??』
史郎『いや、知らないな。刹那は知ってるの??』
刹那『そうね、旅程管理主任者資格を持っていて過去はツアーコンダクターになりたかったのよ。だから多少知識は持ってるわ。伊豆の成り立ちについて少し説明するね。』

刹那『伊豆半島の歴史は、地層などの証拠などで約2000万年前までたどることができるの。約2000万年前に伊豆は本州から数百km南/現在の硫黄島付近にあったんだけど、この頃の伊豆は深い海の底で活動する火山の集合体だったのよ。そして100万年ほど前に本州に衝突。陸地同士が海を埋め、約60万年前に現在のような半島の形になったの。半島となってから約20万年前までは陸上のあちらこちらで噴火が起きて、現在の伊豆の骨格を形づくる大型の火山ができたのよ。』
史郎『そうなんだ。伊豆が火山の集合体だったなんて・・。』

刹那『伊豆で一番凄いのは3つのプレートの分岐点になっているところかな。上の図を見て欲しいんだけど、ユーラシア/フィリピン海/オホーツクプレートの分岐点になっている二重三重の地質学的特異性が多くの美しい景観や温泉を有する現在の伊豆半島を形成しているのよ。伊豆半島は、世界のどこを探しても同種の例を見ない、地球上の特異点とも言える場所となっているわ。』
史郎『伊豆ってそんなレアな場所だったんだね!プレートの分岐点とは凄いな・・初めて知ったよ。というか刹那は地理にめちゃくちゃ詳しいな!勉強になったよ、ありがとう。さて、宿に着いたよ。』
まるで船旅をしているような一面の大海原。そこにオーシャンビューの『いなとり荘』が出現。
刹那『史郎さん、凄すぎる・・。最高のロケーションね!!』
22話に続く
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