家のリビングで、史郎と刹那はTVを観ながら談笑していた。

そこで出てきたトランプ関税の話題・・

史郎『トランプ政権が第二期に突入して怒涛のように政策を打ち出してるけど、この関税強化は特に肝いりなんだよね。』

刹那『聞いてるとかなり過激な内容だよね・・。』

史郎『特に中国に対しては強硬姿勢で、2月4日から10%の関税がスタートしているんだけど更に3月4日から追加関税を取ると言ってるんだ。』

刹那『そんなにコロコロ変わると中国側としても困惑するよね。』

史郎『そうだね、、中国だけじゃないよ。メキシコとカナダに対してもアメリカへの輸入品に25%の関税措置を発動すると言っていて、一旦停止はしているけど中国の追加関税と同時期に発動すると脅しをかけている状況なんだ。』

刹那『恐ろしい・・。』

史郎『だけどこれはトランプサイドからすると不法移民、合成麻薬フェンタニル等のアメリカへの流入対策でもあるんだ。トランプと外交する際は物事の【本質】を見抜いていかないと上手くいかない。こういった一見無茶苦茶な要求に見えるものも、何かしら裏の意図があるのがトランプ政治の特徴なんだ。』

刹那『なるほどね。大は小を兼ねる・・か。』

史郎『どういうこと??』

刹那『いや、一見無茶苦茶な要求に見えるけど、最も大きい関税という枠の障壁を上げることで目に見えないミクロな犯罪を防いでいく考えってことよね。』

史郎『たしかにその通りだね。後は自動車への関税だけど、トランプはEUを始めとした諸国に対して25%程度の関税を発動すると言ってるんだ。これは現在日本も対象になる予定で、根幹事業が自動車産業の日本にとっては死活問題なんだ。』

刹那『日本には世界のトヨタもあるし、そうなったら日本の景気にももろに影響するよね。。』

史郎『自動車の業界団体がアメリカに交渉中だけど、どうなるか。。まあさっきの本質の話に戻るけど、アメリカが抱えている巨額の貿易赤字を改善するのが第二次トランプ政権最大の課題なんだ。先ずはフラットにしようというのが根底にある。

史郎『添付をみて欲しいんだけど、特に対中国との貿易赤字が巨額。だから中国を徹底マークしているんだろうね。』

刹那『ウクライナのゼレンスキーとの会談も今後のポイントになってきそうよね。』

史郎『ターニングポイントになるだろうね。株の視点から見ても暫くは不安定な状況が続くと思う。なにしろ強烈な関税&世界情勢の不安定さが相まってるから・・』

史郎『日経が軟調だけど、暫くはこういった地合いが続くかもしれないね。長期的には株高である可能性が高いとみているけど・・。』

刹那『今後の運用のこと、またの機会に話しましょ。仕手株のこともね・・』

史郎『そ・・そうだね。。』

第33話に続く

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